「通電火災の防止」について
1 通電火災とは
停電後、停電が復旧した際の再通電時に発生が懸念される火災
2 主な要因
(地震発生時)
(1)転倒した家具の下敷きになり損傷した配線などに再通電し、発熱発火する。
(2)落下したカーテンや洗濯物といった可燃物がヒーターに接触した状態で再通電し、
着火する。
(3)転倒したヒーターや照明器具(白熱灯など)が可燃物に接触した状態で再通電し、
着火する。
(4)水槽が転倒し露出した観賞魚用ヒーターに再通電し、周囲の可燃物に着火する。
(5)再通電時に発生した電気的火花により、漏れ出たガスに引火・爆発する。
(風水害発生時)
(1)家屋への浸水や雨漏りによる、電化製品の基板等の損傷により、再通電時にショ
ートが生じ発火する。
(2)コンセントに水分が付着し、再通電時にトラッキングが生じ発火する。
3 主な対策 (停電時・避難時の対応)
(1)停電中は電化製品のスイッチを切るとともに、電源プラグをコンセントから抜く。
(2)停電中に自宅から離れる際は、ブレーカーを落とす 。
※平時から忘れないよう、玄関ドアに「避難時ブレーカー断」等の表示をしておく
(停電復旧時の対応) 。
(3) 給電が再開されたら、浸水などにより電化製品が破損していないか、配線やコー
ドが損傷していないか、燃えやすいものが近くにないかなど、十分に安全を確認
してから電化製品を使用する。
(4) 建物や電化製品等には外見上の損傷がなくとも、壁内の配線の損傷や電化製品内
部の故障により、再通電後、長時間経過したのち火災に至ることがあるため、煙
の発生やにおいなどの異常を発見した際は直ちにブレーカーを落とし、消防機関
に連絡する。
(5) 浸水等により一度水に濡れた電化製品は使用しない。
4 日頃からの備え
(1)住宅用分電盤の機能充実
①漏電ブレーカー:漏電を検知し電気の供給を遮断する機器
②コード短絡保護機能:配線の損傷や短絡を検出し電気を自動で遮断する機能
(2)感震ブレーカーの設置
煙の発生等の異常を発見した際は直ちにブレーカーを落とし、消防機関に連絡してくだ
さい。